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2006年5月「ウブド村暮らし通信」

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05/01 ガルンガンのあと日本へ

 バリ島の各家にガルンガンのためのペンジョールが立ち始めました。 今月3日は、天上界で神様になったご先祖が、地上へ帰ってこられる、バリ・ヒンズーのガルンガンの儀式の日です。 各家では、お迎えのために長い竹竿に、竜の背中に似せたバナナの葉の飾り付けをし、小さな祠を根元に作りつけ、聖なるアグン山へ向けて、よく目立つように、それぞれの戸口に立てます。 今日から、ぼちぼちと立ち始め、明日には、全島一斉にペンジョール並木が出来上がります。
 ガルンガン前の数週間は、お日柄が良く、ブサキ寺院はじめ各地の大きなお寺でオダランが行われるのをはじめ、結婚式も多い時期です。 先日、ブドゥグルへ行った時も、多くの結婚式の飾りを目にし、多い村では3,4軒で挙式中でした。結婚式を行っている家は、通りに面した門にバナナの葉で作ったアーチを花道のように飾っているので一目で分かります。
 村の人たちがお祝いの品を抱えて次々に訪問し、内庭でガムラン演奏や祝宴が開かれています。先日、通りかかった1軒の家の前で写真を撮っていると、受け付けに座っていたおじさんたちから手招きされ、「どうぞ中へ入って、一杯やっていってください」と招待されました。 「いや、通りかかりで、お祝いも持っていないので・・・」と、丁重にお断りして辞しました。
 ガルンガンは10日間続き、そのあとクニンガンで、ご先祖の神様を天上界へ、お送りし、翌日は一家そろって骨休めの休日で、ピクニックなどに出掛けます。 学校や官庁は、昨日ぐらいから既にお休み態勢に入っています。
 私は、3日の朝、ブントゥユン村のお寺へガルンガンのお参りに行った後、深夜にデンパサール空港を飛び立つGA便で、7ヵ月ぶりに日本へ行きます。 4日早朝、関空着。6月中旬まで滞在し、またウブドへ帰ってくるつもりにしています。日本では、久しぶりに皆さんのお顔を拝見できると思います。 よろしくお願いします。

05/29 ジャワ島の地震

 皆さん、Villa Bintang Ubudの光森史孝です。
 インドネシアのジャワ島で、また地震が起こり、多くの方が犠牲になりました。悲しいことです。インドネシアは日本とよく似ていて、プレートの境界が近く、火山島でもあるので、地震がよく起こっているのですが、こんなに頻発すると、ほんとに大変です。
 先月、ボロブドール、プランバナンへ観光に行った友人が、ムラピ山の噴火の様子を知らせてくれ、本格的な噴火、地震が心配といっていたのですが、やっぱり起こりました。 今回の地震は直接、火山活動と関係ないというのが専門家の見方ですが、今後の成り行きが気になります。
 地震が起こった日、鈴木靖峯さんがジョクジャカルタへ所用で出掛けたいう情報が一昨日、飛び込んできました。ちょうど地震の起こった時刻ごろ、ジョクジャカルタへ到着する予定だったようです。 東京のミニオフ会へ来ていたひろさん、アユさんも心配していたのですが、昨日、無事が確認されました。今日、ボンさんに電話すると、鈴木さんが乗った飛行機はジョクジャカルタに降りられず、ジャカルタまで飛び、そこで降機、鈴木さんは乗り換えてソロまで飛び、そこからバスに乗ってジョクジャカルタへ向かったそうです。 いずれジョクジャカルタの様子を報告してもらえると思います。
 震源地から数百キロ離れているバリ島は全く影響はなかったようです。 「朝、テレビで見るまで知らなかった」とボンさんたちは言っています。しかし、世界遺産も含む観光地の被害が、バリ島をはじめインドネシアの観光客の減少につながることを、大変、心配しています。 阪神・淡路大震災の時もそうですが、訪問をすることが復興につながることを改めて考えたいと思います。

05/29 ガムラン演奏会とオフ会

 ジャワの地震のことを先に送りましたが、改めて皆川厚一さんのガムラン・グループの演奏会の様子と東京ミニ・オフ会の様子を報告します。
 ガムラン演奏会は27日(土)の予定が東京は大雨で順延となりました。翌28日(日)は曇天ながら決行。会場となった羽根木公園プレイパークは、木が生い茂りバリの木陰を思い出す雰囲気。 ジャワ島地震で亡くなられた人たちへの黙祷で会は始まり、老若の女性18人のルジャンという神に捧げる踊りで幕を開けました。 白いクバヤに身を包んだ女性たち、まだ練習を始めて間もない人も混じるとかでしたが、なかなか見事でした。 本邦初公開というバリの笛スリンと胡弓のようなルバブの合奏、ガムラン演奏、トペン(仮面)踊り、歓迎のダンスなど、日本に居ることを忘れさせてくれような演奏、舞踊が続き、さすが皆川厚一さんが10数年、続けてこられた努力が実っている様子に感動しました。 その皆川さんにも東海さん、中島さんの紹介で対面でき、念願が果たせて光栄でした。ウブドで再会を約してきました。観客は約百人。 メンバーでは中島、東海、茂木の諸氏と東京オフ会に参加された漫画家のビック錠さん、松原さん。それに酒田さんご夫婦の顔も見えました。 毎年、行われているそうですから、来年はぜひどうぞ。また講習会も行われているようですから皆川さんに問い合わせてみてください。
 オフ会は、雨にもかかわらず、15人の参加で盛況でした。午後5時過ぎから始めて9時過ぎまで、4時間ほど、あちこちで話がはずみ、時の経つのを忘れました。 皆さん、なるべく早くウブドで会いましょうと、お約束をしました。中島さん、東海さん、大雲さんはじめ、東京の皆さん、本当にお世話になりました。
 なお、先に中島さんがオフ会の報告をしてくれましたが、その中で若干の訂正をしておきます。池島とあったのは、新島さんで、奥さんはアユさんです。よろしくお願いします。
 東京の次は神戸のオフ会です。皆さん、ふるってご参加を。

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