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2006年2月「ウブド村暮らし通信」

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02/12 ウドゥンのことなど

 皆さん、日本の寒さはどうですか?こちらは1週間ほど、晴天続きです。一面の青い空に、ぽっかり浮かんだ白い雲が流れています。 雨季や嵐はどこへ行ってしまったの?という天候に「梅雨明けですかね」という冗談も飛び交ってます。そして直射日光の下では、やっぱり暑い、暑い・・・・数分、立っていると、ぶっ倒れそうになります。 こんな時は涼しい風が吹くテラスで昼寝に限ります。  ところで、質問があったので、バリ・ヒンズーのお祭り、葬儀、結婚式など儀式の際の服装について、少し書きます。先ず男性が頭にかぶっているウドゥン(UDENG)について。もともとは四角の布を折りたたんで頭に巻きつけていたのですが、だんだん簡略化されて三角の布になり、最近は前部の飾りを作りつけて1本の帯のようにしたもの、さらにはすべて飾り付け済みで、すぽんと頭にかぶるだけのものへと〝進化〟しています。 形や色にも流行があって、細身のクリーム色のものが、サパリという洋服の色に合わせて主流だったのですが、最近は白色でプマンク(寺僧)がかぶっているような幅広で、頭を覆うような形状のものが若者を中心に流行っています。私も流行のものを買いました。
 その他、茶色、白黒など、色はさまざまで、好みで着用しているようです。またホテルやレストランの従業員のユニフォームとして日常的に着用しているのは、儀式に関係なく、バリらしい衣装として採用されているようです。余談です。バイクに乗るとき、バリでもヘルメット着用が義務付けられているのですが、ウドゥンをかぶっていると、神様が守ってくださっているので、お目こぼしとなっています。 男性の上着はサパリで、詰襟、クリーム色の長袖、金ボタンが主流でしたが、このごろはグレーがかった色、半袖、長尺のものが流行っているようです。Tシャツは別にして、白のシャツなら簡略に何を着ていてもいいです。この上にスレンダンという帯紐を巻きます。下はサロンの上にサプッを巻きます。前にはカンチュッと呼ぶ前垂れが下がっています。このサロンやサプッも、色とりどりですが、若者たちは流行に敏感で、白地に黒で物語の登場人物を染め抜いたものなどを着用しています。(私のも)
 女性は上がクバヤ、スレンダンを巻いて下はサロン姿。クバヤは白、黄、青、紫、ピンクなど色鮮やかで、最近は胸元が広く開いた仕立てが流行っているようです。オダランの時に、白で細い鉢巻を巻くこともあります。
 男女とも、お葬式のときは黒系統の衣装を着用するのは、日本と同じですね。

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