02/03 ジョクジャで王様の振る舞いの日
ジャワ島のジョクジャカルタ、ボロブドール、プランバナンへ1泊2日で行ってきました。1日目は13:00デンパサール空港発、約1時間でジョク ジャカルタ空港着。車で1時間でボロブドール着。見学後、ジョクジャへ帰って市内泊、夜はジャワ舞踊「ラーマヤナ」観賞、ナイトマーケットを 散策。翌日は市内の王宮、バティック工場、銀細工工場などを見た後、プランバナンを見学し、深夜デンパサール着という行程です。 今回、ラッキーだったのは王宮で王様の「振る舞いの日」のお祭りに行きあえたこと。年に1回のお祭りで、この日は宮殿を外から見るだけと言わ れていたのだが、行ってみると、宮殿を大勢の群衆が取り巻いています。案内してもらったエンダン・ハルタチさんに導かれて宮殿内へ。50人 ほどの見物客と一緒に前庭で待つこと数分、王様の親衛隊約300人が30-50人のグループに分かれ、それぞれ異なった時代物の制服をまと い、軍楽隊の先導でしずしずと現れる。手には槍や銃、腰には彼らの権威の象徴、クリス。その後に今日の振る舞いのご飯や果物、お菓子を 山盛りにして篭や花で飾った輿が数台、男たちに担がれて通る。宮殿の正門が開かれ一行は群集の待つ宮殿前の広場へ。祝砲を合図に振る 舞いが始まり、群集が輿へ殺到したようだが、その様子は宮殿内からは残念ながら見えませんでした。一段落すると、隊列が軍楽隊と共に帰っ てきて宮殿内へ消えます。王様の姿は見えなかったが、隊列の先頭に立っているのは王様の弟だそうです。長くインドネシアにいる人でもなか なか見る機会のないセレモニーに出会えた訳です。観覧席で、ジャワ舞踊を習うためにジョクジャに住み着いているという大阪の女性に出会 いましたが、彼女も目を輝かせていました。彼女はいずれ日本でジャワ舞踊の公演をしたいと話していましたので、お名前を紹介しておきます。 石田敦子さんです。何かの機会にポスターでも見かけたら行ってあげてください。 インドネシアは王制ではありませんが、このジョクジャの王様だけは特別なんですね。州知事もかねているという第10代の王様は市民の多くの 尊敬を集め、親衛隊になってクリスを授与されるのが最大の名誉とか。中高年の人たちが大多数で年季の入った親衛隊なんだ、と感心して いると、「今、月俸は10万ルピア=約1,300円=くらい。若い人たちは、これでは暮らしていけない。お金より名誉なんですよ」という、街の声も 聞きました。ボロブドールやプランバナンは次の機会に書きます。02/06 ボロブドールとプランバナン
前回の続き、二つの世界遺産、ボロブドール遺跡とプランバナン寺院について書きます。一つは仏教遺跡、他はヒンズー教の寺院ですが、直線 距離にして4,50キロの所に、8-10世紀ごろ、巨大な遺跡を作り上げる二つの勢力が競い合っていたというジャワ文化の深さを改めて感じます。 ジャワ島中部にある古都ジョクジャカルタ(京都市と姉妹提携)の北西、車で1時間ほどの位置にボロブドール遺跡があります。アジアのピラミッド といわれる建造物。1辺約120mの方形が基壇になって順に5段積み上げ、その上に3段の円形の壇、そして最上階はストゥパ(仏舎利)で高さは 約40m。基壇の壁面にはお釈迦さんの一生がびっしり彫り込まれています。千年も前の彫刻とは思えない生々しさで迫ってきます。72個のストゥ パの中には石の格子越しに優しい表情の仏様が見えます。その一つの仏像に手を差し入れ、男は掌、女は足に触れると願い事がかなうとかで 多くの善男善女が必死で手を伸ばしていました。直射日光はきついですが、日陰に入ると涼風が吹き、最上階から眺めるムラピ山など絶景です。 この遺跡、なぜかジャングルの奥深く埋もれていたのを1814年、英国の有名な総督ラッフルズさんが発見し20数年に渡り調査が行なわれ、 1960年代にはユネスコの手で修復作業が行なわれ現在も部分的な修復作業が行なわれています。直近のホテル「アマンギラ」から朝日、夕陽に輝くボロブドールを見たいーと夢を見ました。(1泊65,000円ですから、夢で)。物売りのおじさん、お ばさんが今回はあまりしつこくなくて助かりました。(そのかわり帰途は迷路のような例のお土産屋長屋をぐるぐる回らなければなりませんが(^_-)-)
プランバナンはジョクジャカルタから東へ約20キロにあるヒンズー教の寺院。プランバナンは地名で、このあたり一帯には数多くのヒンズー寺院 遺跡が残っていますが、このうちチャンディ・ロロ・ジョングラが一般的に、プランバナンで通っています。中央の高さ47mのシワ神殿(破壊の神様) と左右のブラフマ、ヴィシュヌの神殿を囲んでかつては数百の建築物があったが、地震などでほとんど破壊され、7つの建造物が残るだけですが、 それぞれの神殿におさめられた神像や回廊のラーマーヤナのレリーフは一見の価値ありです。近くの野外劇場では、乾季の6月-10月の満月の 夜だけ、ジャワ舞踊「ラーマーヤナ」の上演があります。今度は乾季に行こうと、心に決めています。
私は今日、日本へ発ちます。温度差を考えるとちょっと尻込みしますが、覚悟を決めて飛行機に乗ります。日本からも書き残したことを通信で書きますが、少し間遠になるかもしれません。ご勘弁を。それではまた・・・・
02/12 美味い!鶏の丸焼き
日本の寒さにも、だいぶ慣れてきました。皆さん、風邪をひかずに頑張っておられますか? 今日は皆さんから多く寄せられる質問について、お答えします。その質問は「何を食べているんですか?」です。バリは基本的に米食です。バリの人はたくさんご飯を食べます。それにおかずは新鮮な野菜、鶏、アヒル、豚の肉などです。バリの人はともかく、 私がウブド村暮らしで、よく通っている食堂について、紹介します。
バリの食堂はおおむね4種類に分類できます。一番高級そうなのがレストラン、次に圧倒的に多いのが「カフェ」。喫茶店ではなくて食堂です。 「ワルン」と呼ばれる大衆食堂も多くあります。そして屋台、です。
最近、私たちがはまっているのは「ワルン・タリワン」。鶏の丸焼きを専門にしている店です。鳥ウイルスなど、なんのその、バリの人たちがよく通っています。メニューは2種類。1匹丸ごとボイルした鶏を椰子の炭でタレを つけながら焼くか、フライにするか、です。どちらかといえば焼いた方が美味しいようです。これに白いご飯、カンクンなどゆでた野菜に辛いソースを かけた付けあわせがセットになってでてきます。頭もついた丸焼きを手でむしりながらかぶりつく、ちょっと野性的な食事に、女性は敬遠するかなと 思ったのですが、お連れした皆さん全員、美味しいと好評でした。場所はウブドから少し南東のギアニャール市のはずれ、ナイトマーケットの近くに あります。セット料金で、約3万ルピア(370円くらい)です。
今日はいくつかの食堂について書くつもりでしたが、次の機会にします。